マリトッツォ、めちゃめちゃはやってますね~!!
いえね、そういう筆者も友人に教えられて存在を知ったひとりですよ…。なんか、いつの間にか大人気になってましたよね?
流行のきっかけは、福岡のパン屋「アマムダコタン」さんが、コロナ禍において来店が昼に集中しないよう、おやつ時間のために用意したのが始まりだそう。来店されるお客様の安全のために考えたアイディアが、全国区のブームになるなんて素敵ですね。
マリトッツォとはローマ発祥のお菓子
マリトッツォはイタリア語でMaritozzoと書きます。イタリアのローマ発祥の伝統的なお菓子です。
ブリオッシュ生地に生クリームを挟んだもので、伝統的なマリトッツォは松の実、レーズン、砂糖漬けの果物などを加えるそう。
最初、ゲームのパックマ○みたいだなぁと思ったほどコロンした見た目をしています。
ところがこの丸い菓子、何気にロマンチックな一面があり、古代ローマではこの菓子を男性が婚約者の女性に贈る習慣があったそう。夫(Marito)を俗称でMaritozzoと呼んでいたのが名前の由来なんですね。そして、マリトッツォの中には指輪や宝石が隠されていたこともあったそうで……!なるほど、これはまんまるフォルムじゃないとできませんね!
基本がシンプルなので、アレンジが無限大にでき、これほどまでに広まったのではないでしょうか。今ではパン屋さんからデパート、スーパー、コンビニまでが販売し、各社食べ比べを楽しむ人も増えているそうです。
筆者はゆるグルテンフリー実践者なので、マリトッツォの食べ比べはできませんが、スイーツの話題は平和と癒しを感じて流行には大賛成です。
ただ、一度にたくさん食べるのは、控えたほうがよさそうです!?
マリトッツォの伝統的なレシピに使われるおもな材料
イタリアの伝統的なレシピを見てみますと、だいたい次のような材料が使われます。
パン生地
強力粉、ドライイースト、砂糖、牛乳、無塩バター、卵、塩
クリーム
生クリーム、砂糖
バターロールに大量のホイップクリームを挟んだもの、という感じですね。
おいしそうなのですが、パンの原材料の小麦粉(強力粉)には10%以上たんぱく質のグルテンが入っています。
このグルテンを苦手とする体質の方は多くいるといわれています(筆者もそうです)。ここからは少し専門的な話になりますので、当サイトの薬剤師Hirataに説明してもらいましょう!

小麦たんぱくの85%を占めるグルテンは、水に溶けず、網目状で粘着質であることから分解されにくく、アミノ酸に完全分解されないまま小腸へ入ってくることがあります。消化が悪い食べ物は、胃腸に負担がかかり、腹部膨満、下痢、便秘、腹痛の原因となります。小麦アレルギーやセリアック病でない人で、グルテンの摂取が胃腸および腸外の症状を誘発する、非セリアックグルテン過敏症の人は16人に1人程度、いるといわれています。
因みにフルーツが飾り付けられたマリトッツォだと、これも吸収されにくいといわれるFODMAPのひとつ、果糖が大量に含まれることになります。
FODMAP(フォドマップ)は人間が消化・吸収できず、腸内細菌のエサになる炭水化物の総称で、体質によっては腹痛、腹部膨満、下痢を起こします。果物に果糖(フルクトース)が含まれていますが、一度に大量に摂ると、吸収しきれずに下痢を起こすことがあります。過敏性腸症候群の患者さんが低FODMAPの食生活に変えたことで、症状が改善されたという報告もあります。
いずれも、分解能力には個人差があり、グルテン、果糖ともに大丈夫な人もいれば、すべてを苦手とする人もいます。
16人に1人程度、とは意外と多い気がしますね。食べ比べでたくさん食べると消化に悪いかもしれません。
とはいえ、ケーキやパフェなど多くのお菓子は小麦粉、生クリーム、果物で構成されていますから、カロリーや糖質の面から言っても、「何でも一度にたくさん食べるのはやめましょう」という結論になりますね。
過ぎたるは猶及ばざるが如しということでしょうか。
米粉パンミックスで簡単にグルテンフリーマリトッツォが手作りできます
とってもシンプルなお菓子なので、グルテンフリーパンさえあれば、生クリームを挟んでグルテンフリーマリトッツォを手作りできそうです。
ただ、市販のグルテンフリーパンは食パンが多いので、生クリームについでにフルーツなんか挟んだら、それはマリトッツォではなく、フルーツサンドなのでは?!というか、それはまさしくフルーツサンドですよね!
うーん。マリトッツォにすべく、ここはどうしても丸いパンにこだわりたいところ……しかも、食べるのに温めが必要なグルテンフリーパンでは、生クリーム挟めない問題も浮上します……。
そこで現れた救世主(!)が熊本製粉さんの「まるめるグルテンフリーパンミックス」です!
好きな形に成型できる!グルテンフリー(7大アレルゲン不使用)のパン用ミックスです。
生地のべたつきを改良し、さらに作りやすくなりました。
計量は3つだけ。約90分で出来上がり。すきま時間に、思い立ったらパン作り♪
アレルギーをお持ちのお子様の給食用としても喜ばれています。
成型ができて、簡単にできちゃうグルテンフリーパンミックスとのこと。さっそくグルテンフリーマリトッツォを作ってみました。



材料(ミックス粉、水、キャノーラ油、ドライイースト)を混ぜて、まるめて……(パッケージには8個分、とありましたが6つにしてみました)。



30℃で40分おいて、表面にオイルを塗って200℃のオーブンで20分ほど焼きます(なんか、つるっとした見た目になりませんでしたが……まぁいっか!)。粗熱をとって生クリームを挟んだら完成です。
きゃっきゃっと年甲斐もなくはしゃぎたくなる仕上がりです!
米粉のグルテンフリーパンは、外カリ、中モチで生クリームのやさしい感じと合っていました。ふわふわブリオッシュというより、スコーンに近い感じ?ひょっとしたら焼き過ぎたのかもしれませんが、おいしかったので、大満足です。
マリトッツォの伝統的なレシピからいったら、油脂はバターを使いたかったですが、念のため今回はミックス粉のレシピに従って作りました。
はしゃぎついでに板チョコで目をつけてみましたよ。目の形に削るでもなく、溶かして書くでもなく、ずぼらにのっけた長方形……それでも結構パック○ンに見えると思ったのは、筆者だけでしょうか!
こちらの商品ほんとうにおすすめです。