薬剤師が解説するどこよりも詳しいグルテンフリーガイド

グルテンフリーのフードメニューがあるファミリーレストラン

いろんなメニューがリーゾナブルに食べられるファミリーレストラン。一部のファミリーレストランでは、グルテンフリーやアレルゲンフリーのフードメニューを提供しています。ここでは、公表されているアレルゲン情報に基づいて、主なファミレスのグルテンフリーのフードメニューをご紹介します。

なおメニューと価格は、2024 年 1 月時点のもので、価格は店内で飲食した場合の税込価格です。

ガスト

全国に 1286 店とファミレス最大の店舗数のガスト。洋食、和食、デザートとバラエティに富んだメニューも魅力です。ガストでは、サーロインステーキ、ミニねぎとろ丼、ミニしらす丼などが特定原材料 7 品目不使用で、グルテンフリーです。価格は店舗によって異なります。美味しそうなお料理の写真はガストのホームページからお借りしました。

サーロインステーキ+ガーリックソース+ライス 1,700~1,850 円

 

 

サーロインステーキ、ガーリックソース、ライスとも、特定原材料 7 品目を使っていません。そのため、ガーリックソースを選んだ場合は、グルテンフリーになります。

醤油ソースとおろしポン酢には、お醤油が使われています。

ミニねぎとろ丼 / ミニしらす丼  各 400 円

 

 

 

ミニねぎとろ丼、ミニシラス丼そのものには小麦成分は使われていません。
ただ、一般的にお醤油をかけて食べるので、ふつうのお醤油を使う場合は、グルテンフリーではありません
なお頼めば、グルテンフリーのえんどう豆醤油を出してもらえます。

なお、ガストのお味噌汁には、以前は小麦成分が含まれていませんでしたが、現在はお麩が入っているので注意してください。

グルテンフリーのアペタイザー

  • コーンのオーブン焼き 200~300 円
  • 山盛りポテトフライ 400~450 円
  • ほうれん草ベーコン 200~300 円
  • ほうれん草とベーコンのチーズ焼き 300~400 円

グルテンフリーのキッズ/お子様メニュー

いずれも特定原材料 7 品目不使用のメニューで、みかんドリンク付きです。

  • 低アレルゲン ねぎとろごはん 650~700 円
    大豆、小麦を原料として使っていない、グルテンフリーのえんどう豆醤油が提供されます。
  • 低アレルゲン カレー(みかんドリンク付き) 600~700 円

ココス

全国に 569 店あるファミリーレストラン ココス COCO’S では、カリブチキンステーキ、リブアイステーキが小麦不使用・グルテンフリーでしたが、残念ながらメニューからなくなってしまいました。小麦不使用のメニューとしてチキンステーキが紹介されていますが、一緒についてくるソース(ガーリックステーキソースかマスタードステーキソースを選べます)に小麦成分が含まれているので、小麦不使用ではありません。

一方、まぐろたたき小丼とサーモン小丼も小麦不使用のメニューとして紹介されていますが、お醤油を使うので、こちらも小麦不使用・グルテンフリーではありません。ただ、小麦アレルギーでもお醤油はOKという方は、食べることができます。

なお、お料理の写真はココスのココスのホームページからお借りしました。

まぐろたたき小丼 / サーモン小丼  各 539 円

 

まぐろたたき小丼、サーモン小丼そのものには小麦成分は使われていません。
ただ、一般的にお醤油をかけて食べるので、ふつうのお醤油を使う場合は、グルテンフリーではありません。
またガストでグルテンフリー醤油の用意があるという情報はありません

グルテンフリーのアペタイザー

いずれもピザのサイドメニューとして紹介されているものです。

  • ココスのベイクドポテト 242 円
  • ほうれん草とベーコンのバターソテー 319 円
  • 温野菜のシーザーサラダ 429 円 (ランチメニューは 385 円)

低アレルゲンおこさまメニュー

カレーとドリアは特定原材料7品目不使用です。ハンバーグプレートはふりかけにえび、カニのコンタミの可能性があります。

  • 低アレルゲンおこさまハンバーグプレート 704 円
  • 低アレルゲンおこさまカレー 594 円
  • 低アレルゲンおこさまドリア 594 円
  • 低アレルゲン米粉パン 110 円

びっくりドンキー

お箸で食べるスタイルのハンバーグレストラン、びっくりドンキー。全国に 325 店あります。看板商品のハンバーグには小麦由来成分が含まれていますが、乳・小麦・卵を使わないハンバーグもあります。またおこさまカレーもグルテンフリーです。

ただ注意してほしいのは、びっくりドンキーのフライドポテトは小麦粉が使われています。また単品メニューのサラダの一部にも小麦由来成分が使われています。

乳・小麦・卵を使わないハンバーグ 770~810 円

 

 

びっくりドンキーの通常のハンバーグは、乳・小麦・卵が使われていますが、このメニューだけは使われていません。また、グリルで焼いて提供されるのではなく、湯せんされて提供されるため、コンタミの可能性も低くなっています。

ハンバーグ 130 g に、ライスとサラダがついて 810円(税込み、東京都内店舗の場合)です。なお店舗によって値段が異なります。

おこさまカレー 395 円

乳・小麦・卵が使用されていないカレーです。小学生以下の人のみが注文できるメニューです。価格は、東京都内店舗のもので、店舗によって値段が異なります。

ジョナサン

首都圏を中心に 196 店を展開するジョナサン。グルテンフリーメニューはアペタイザーとおこさまメニューのみでしたが、小麦不使用・グルテンフリーの食事ができるようになりました。

銀ひらすの西京焼き膳 1,044円

 

 

ひらすはヒラマサとも呼ばれる白身魚で、これを西京味噌に漬けて焼いたのが、銀ヒラスの西京焼きです。これにお味噌汁とライスを組み合わせることで、特定原材料 7 品目不使用のランチになります。セットの小鉢については情報がないので、店舗で確認してください

ちいさな明太子ごはん 329 円

 

ライスに辛子明太子と刻みのりがのったご飯です。特定原材料 7 品目不使用です。

グルテンフリーのアペタイザー

  • ほうれん草とベーコンのソテー 329 円
  • フライドポテト / 大盛りフライドポテト 329 円 / 549 円
  • アイダホポテト明太子 329円

グルテンフリーのおこさまメニュー

【低アレルゲン】おこさまカレー(ゼリー付き) 549円(税込み)

特定原材料 7 品目を含まないメニューです。

サイゼリア

本格的なイタリア料理をリーゾナブルなお値段で食べられるサイゼリアは、全国に 1,080 店あります。イタリアンといえば、パスタとピザなので、グルテンフリーのメインメニューはありません。ただグルテンフリーのアペタイザー(前菜)はいくつかあるので、こちらも安く提供されているイタリアワインと一緒に楽しむことはできます。

アペタイザー以外でグルテンフリーのメニューは、ライスと一部のデザートだけです。

グルテンフリーのアペタイザー

  • プロシュート(豚のもも肉のハム) 400 円
  • アロスティチーニ(ラムの串焼き) 400 円
  • 熟成ミラノサラミ 300 円
  • バッファローモッツァレラ(チーズ) 300 円
  • ブロッコリーのくたくた 250 円

ジョイフル

ジョイフルは全国に約 630 店を展開する、ファミレス業界第 3 位のレストランチェーンですが、グルテンフリーのメニューはほとんどありません。ごはん、デザート、飲み物を除くと、グルテンフリーなのは、一部のキッズメニューとアペタイザーだけです。ドリンク類が特に安いというわけではないので、グルテンを避けたい人にとっては、利用価値は低いです。

グルテンフリーのアペタイザー

  • ポテトフライ / 大盛りポテトフライ 218 円 / 328 円
  • ポテトフライのチーズ焼き(マヨネーズ) 372 円
  • ポテトフライのチーズ焼き(ハニーマスタードソース) 372 円
  • ほうれん草バター 262 円

グルテンフリーのおこさまメニュー

小学生以下のお子様向けのメニュー。いずれも特定原材料 7 品目不使用です。

  • キッズパンケーキプレート 702 円
  • キッズカレープレート 548 円
  • キッズポテトフライ 328 円

デニーズ

洋食を中心にさまざまなメニューを提供するデニーズは、福島県から大阪府に至る地域に約 320 店出店しています。メインメニューにはグルテンフリーのものはなく、一部のサイドメニューと、おこさま向けの低アレルゲンメニュー、さらには朝食メニューの一部がグルテンフリーとなっています。

以前は、いくつかのサラダ、フライドポテトが小麦不使用でしたが、現在は小麦成分が使われているので、注意してください。

グルテンフリーのサイドメニュー

  • ベーコンとほうれん草 440 円
  • ベーコンとブロッコリー~チキンブイヨンがけ 550 円
  • 生ハムサラダ にんじんドレッシング付 484 円

グルテンフリーのおこさまメニュー

  • 低アレルゲンプレート(りんごジュースつき) 605 円
  • 低アレルゲンバーガープレート(りんごジュースつき) 605 円
  • おこさまオムライス(ゼリーつき) 440 円

ロイヤルホスト

ステーキやグリルを中心とした洋食メニューを提供するロイヤルホストは、全国に約 220 店あります。メインメニューにはグルテンフリーのものはなく、サイドデッシュ、デザート、おこさまメニューの一部と、ごはん、お味噌汁が小麦不使用です。

お店によっては、小麦粉や小麦成分を含む原材料を使わずに提供している、ステーキ、魚介類のグリル、サラダ、カレーのすべてのメニューに、小麦成分が含まれています。量は少ないかもしれませんが、どのような使い方をしているのかわからないので、小麦成分やグルテンに弱い体質の方は、避けたほうがよいでしょう。

グルテンフリーのサイドデッシュ

  • フライドポテト ~アイオリクリームソース付 473 円
  • 粗挽きソーセージのグリル 693 円
  • ほうれん草・ブロッコリー・卵のオーブン焼き 803 円
  • ムール・フリット 913 円

グルテンフリーのおこさまメニュー

  • 低アレルゲン おこさまハンバーグプレート(米粉パン又はごはん) 858 円
  • 低アレルゲン おこさまカレーライス 528 円

バーミヤン

中華料理を提供するファミリーレストランであるバーミヤン。グルテンフリーのメニューは、子ども向けの低アレルゲンキッズカレー(549円)だけです。これは特定原材料7品目を使用していません。

なお、単品ではネギザーサイと山盛りフライドポテトも小麦成分を含んでいませんが、グルテンフリーの料理を求めるのなら、バーミヤンは選ばないほうがよいと思います。

ジョリーパスタ

パスタとピザをメインとするレストランで、全国に約 300 店あります。グルテンフリーのメニューはサラダだけで、おこさまメニューにもグルテンフリーのものや、特定原材料7品目不使用のものはありません

ジョリーパスタのサラダは、サラダのみを食べることを想定していないようなので、グルテンフリーの料理を求めるのであれば、ジョリーバスタは選択肢にはなりません。

和食さと

和食を提供するファミリーレストランで、全国に約 200 店あります。小麦を使用していないメニューは豚汁だけです。これはほとんどのメニューでお醤油が使われており、お醤油の原料に小麦が含まれているためです。

お料理に小麦粉が使われていても、お醤油が使われていても、特定原材料の小麦は含む、という表記になりますが、小麦粉が使われているのと、醤油しか使われていないのとでは、食べる側にとって大きな違いです。

最近、フジッコなど一部の食品メーカーが、特定原材料の表示の際、しょうゆ由来の小麦成分を分けて表示するようになりましたが、和食さとの場合、小麦由来成分が醤油だけというメニューは、かなりありそうです。表示方法を変えることで、食べられる人が増えるのに、残念です。

やよい軒

ファミリーレストランというより、定食屋さんですが、全国に約 370 店舗あります。小麦を使用していない定食メニューはありません。ただ、メニューによっては、小麦由来成分が醤油だけのものもかなりあるので、重い小麦アレルギーやセリアック病でない方は、食べられる場合もありそうです

グルテンフリーのおこさまメニュー

特定原材料7品目を使わないメニューです。

  • お子様カレー(低アレルゲン) 450 円

グルテンフリー食品まとめ

小麦粉を置き換えるには、グルテンの役割をカバーするための知識や技術が必要です。メーカーさんの工夫によって製造されている、おすすめのグルテンフリー食材をカテゴリー別にご紹介!