みそ汁
みそ汁に入っている麩は、食べないほうがよい!
みそ汁
みその原料は、大豆、米麹、食塩ですが、九州を中心に生産される麦みそでは大麦、裸麦(大麦の一種)が使われています。
麦みそと、そのまま食べるもろみみそ以外のみそは、原料に大麦、小麦を使用していないため、グルテンは含まれていません。麦みその原料である大麦にはグルテンが含まれていますが、大麦のたんぱく質は醸造の過程で分解しているため、グルテンは含まれていないと判断して差し支えありません。(もろみみそは分解されていないので注意が必要)。
みそ汁で注意してほしいのは、具の麩(ふ)です。麩はグルテンそのものなので、麩は避けてください。なおインスタントのみそ汁の多くには、具として麩が入っていますし、和食店で出されるみそ汁にも、たいてい麩が入っています。
永谷園のあさげ、ひるげ、ゆうげは、味噌の種類が違うだけで、調味粉入りの具は同じものが使われています。こちらの麩の量を調べてみると、平均で1g含まれていました。したがって、インスタントみそ汁1杯飲むと、1gのグルテンを摂ることになります。グルテンを摂りたくない場合は、ちょっと面倒ですが、麩は残したほうがよいと思います。
インスタントみそ汁の原材料表示
具調味粉入り
インスタントみそ汁の具の写真(麩を分けたもの)
コンソメスープ
自宅でコンソメスープを作るときは、いわゆるコンソメ(キューブまたは顆粒)をベースに作ることが多いと思います。コンソメにはアレルギー物質として小麦が記載されていますが、通常の使用では出来上がった食品に含まれるグルテンの濃度は20ppm未満になりますので、小麦を含む具を入れなければ、グルテンフリーになります。
コンソメスープ
一方お湯に溶かすインスタントスープは注意が必要です。例えばクノールカップスープ・オニオンコンソメは、原材料としてオニオンエキス、酵母エキス、チキンエキス、野菜エキス調味料、はくさいエキス、バターソテーオニオンパウダー、オニオン、香辛料、粉末しょうゆ、うきみ(チーズクルトン、たまねぎ調味品、パセリ)などが使われていますが、このうち香辛料、粉末しょうゆ、うきみ(チーズクルトン)に小麦が使われている可能性があります。香辛料、粉末しょうゆとも含まれている小麦の量が少ないため、グルテンの量も少ないと思われますが、チーズクルトンはパンが原料なので、グルテンは含まれています。クノールカップスープ・オニオンコンソメのクルトンの重量から推定したグルテン量は0.04gです。グルテンを避けたい場合は、クルトンをを取り除いてください。
クノールコンソメ
クノールコンソメ成分表示
クルトン
カレー
小麦を使っていないカレールーやカレーも増えてきた
市販のカレールーやレトルトカレーには、とろみをつけるために小麦粉が使われています。例えばカレールーのハウスバーモントカレー、レトルトカレーのカリー屋カリーの原材料表示には、小麦粉と書かれています。
ハウスバーモントカレーの原材料表示
ハウスカリー屋カリーの原材料表示
一方で、最近、小麦粉を使っていないカレールーやレトルトカレーも発売されるようになりました。小麦粉を米粉や大豆粉、野菜のとろみで置き換えることで、グルテンフリー、カロリーオフにした商品と、アレルギーを起こす恐れのある特定原材料7品目を使わず、食物アレルギーの方でも安心して食べられるようにした商品があるようです。
小麦粉を使わないカレールー
小麦粉を使わないレトルトカレー(いなば食品+トップバリューやさしごはん)
写真のエスビー食品の本挽きカレーは、野菜でとろみ付けをしています。小麦粉を使用せず油脂量を抑えることによって、カロリーを30%抑えたとのことです。小麦が入っていないだけでなく。カロリーが低いというのは、嬉しいですよね。またいなば食品が出しているチキンとタイカレー・グリーン、バターチキンカレー、チキンとインドカレーにも小麦粉が使われていません。もともとタイやインドのカレーはとろみがなく、小麦粉も入っていないので、こちらの方が本家のカレーなのかもしれません。
エスビー食品本挽きカレーの原材料表示
いなばバターチキンカレーの原材料表示
ポテトフライ
ポテトフライには小麦粉をまぶしてから油で揚げているものと、そのまま油で揚げているものがあります。小麦粉をまぶしているものは、グルテンが含まれます。小麦粉を使っているかどうかは、薄い衣の有無で見分けがつきますし、スーパー容器に入って売っているものは、原材料表示とアレルギー表示で見分けることができます。
小麦粉が含まれるポテトフライ
小麦粉が含まれないポテトフライ
一方、ファストフードのポテトフライは、少なくともマクドナルド、モスバーガー、サブウェイのもの(フレーバーをつけたものを除く)については、小麦粉は使われておらず、グルテンは含まれていません。